①湊かなえ【人間標本】
大学生の頃から湊かなえの本にドはまりし、今まで出版された本はほぼ全部読んだくらい湊かなえが好きだ。
こちらの湊かなえ最新作の【人間標本】、あらすじ的に言えば、
蝶の標本作りが好きなサイコパスが、遂に人間を蝶に見立てて標本にしたいという願望にとりつかれ、自分の息子までをも殺し蝶の標本に仕立て上げる
という感じなのだけど、
そこには深い感動的な理由があって・・・
最後2転3転はするのだけど、なんとなく終盤当たり結末が見えてきてしまうあたり少し物足りなさがあった。
でもやっぱり湊かなえ。
次はどうなるんどう、どうなるんだろう。とぐいぐいと引き込まれた。
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②森見登美彦【夜行】
雑誌ダヴィンチで森見登美彦特集をしており、その中でこの本が紹介されていて面白そうだなと思って読んでみた。
英会話スクールに通う6人の仲間たちがお祭りを見にいくことになったのだが、そのうちの1人が姿を消してしまう。
その10年後にまた5人が集まり同じお祭りを見に行く。
その道中の宿で、それぞれが体験した不思議な出来事を1人1人話していくのだが、その話には1枚の絵画が関わっていて・・・
更に消えた1人である長谷川さんにも関わってくる
というお話なのだが、
すごい不思議な世界観だった。
ホラーなのかファンタジーなのか、神隠し要素も含まれていて・・
読んでも読んでも全然何かは見えてこないし、でも何故か引き込まれてしまう。
かというと時にはゾッとする場面もある。
完結するというお話ではなく、ふわっとしているんだけど、とにかく現実から離れて不思議な世界に入り込みたい人は読んでほしい。
新感覚の体験ができるはず。
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